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研究紀要の発刊にあたって

市川会長

 最近,アメーバーピグが児童生徒の間で人気のようです。そこでは会員登録をして自分用のアバター(ピグ)を作り,チャット機能によりいろいろな人との交流やゲームができます。児童生徒にとって魅力的な世界で,会員数は2年ほど前は10万人程でしたが,昨年末では1000万人を突破としたとのことです。 しかし,インターネットの世界には大きな危険が潜んでいることも見逃すことはできません。それは最近の大きな社会問題になっていますが,出会い系サイトによる児童生徒が犯罪に巻き込まれるケースの増加です。そこで「インターネット異性紹介事業を利用して児童を誘引する行為の規制等に関する法律」が制定され,運営者にはいろいろな制限が課せられるようになりました。ところが,手口が更に巧妙になり,ゲームサイトなどを隠れ蓑にしている場合や,時には児童生徒自らが年齢を偽って登録してしまい被害に遭うことも問題になっています。インターネットは現代社会において不可欠であり,ますます活用されていくでしょう。それと同時に児童生徒に正しい使い方を身に付けさせていくことが尚一層重要になってきています。 今年度,南北海道情報教育研究会,函館市情報教育研究会,道南地区放送教育研究協議会,函館市放送教育研究会が連携して研究をより深化させていくことを目的に,道南情報教育研究会ネットワークを設立しました。今まで,各研究会が独自に開催していた講習会などを,道南情報教育研究会ネットワークが主催し,各研究会が主管して開催する方法を取り入れていくことにしました。今までの各研究会の成果を生かして道南地域での情報教育の更なる発展を目指したいものです。 Windows Vista からWindows 7へ,そしてその後継が期待されています。また,iPadを活用した授業も各地で研究され始め,IT技術はますます学校教育に大きな影響を与えてくると思われます。来年度は当研究会の設立20周年でもあり,更なる研究に励む決意でおります。 最後になりましたが,今年度の研究を進めるに当たりご指導ご支援を賜りました関係各位に心より感謝申し上げ,発刊の挨拶といたします。

 

南北海道情報教育研究会 会長 市川 秀雄

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